このパンジーは育種家でおられるROKAさんの品種からtef*tef*が選抜した品種になります。
その歴史をROKAさんのBlogから調べ、庭人さん伝いにROKAさんからのお話も聞かせていただきました。
随分昔に鈴木章先生の『うずしお』という品種があったそうです。
お花の中心部の黒のブロッチが花弁全体に広がって、元の花色が覆輪模様になるブルーのパンジーです。
ですが既に鈴木先生の『うずしお』が途絶えてしまったという事実。
ROKAさんは、ご自身の品種と言うよりも
「過去にこんなすごい花、銘花と呼ばれる花があったんだ!」
という事を伝えたいと言う思いから再現を試みる挑戦を決意されたそうです。
今から十数年前、その交配記録もない中で『うずしお』の再現を試みたのです!
思い描く花に近づくように交配する親を選ぶのは、育種家としての経験や実力がないと出来ない事なんだろうと推測出来ます。
そして見事にその『うずしお』を再現され、ROKAさんの作品名として『黒潮』を名付けられました。
(そのお写真はROKAさんのBlogでご覧いただけます。ROKA BLOGトップページはコチラ⇒http://ameblo.jp/pansy-tane/
同じ花の種からでも、色んなお花が咲く。
それを選抜して、また種を採り、品種は続いていくのです。
その過程のお花をぜひ見て下さい!とってもワクワクします!^^)
2008年9月 ⇒ http://ameblo.jp/pansy-tane/entry-10138353552.html
2010年4月 ⇒ http://ameblo.jp/pansy-tane/entry-10503944964.html
2011年4月 ⇒ http://ameblo.jp/pansy-tane/entry-10847385390.html?
2012年1月 ⇒ http://ameblo.jp/pansy-tane/entry-11129200753.html?
2013年3月 ⇒ http://ameblo.jp/pansy-tane/entry-11491508899.html?
本日2014年1月 ⇒ http://ameblo.jp/pansy-tane/entry-11749127592.html
そして育種家の平塚さんから「‘うずしお’には‘ブルニング(イエローの覆輪)’が使われている」
との情報を得られたROKAさんは『黒潮』にすぐに交配されたのです。
そして生まれた子孫が『満天』という系統だそうです。
育種家の平塚さんもこの『満天』に恋し、ご自身でも育種を繋げていらっしゃいました。
なんと、そこから生まれたのがtef*tef*の✥ Luxury selection ✥としてお届けさせていただいている
焼けの代表品種である『ドリームワンダー』なのです!
そして去年、ROKAさんから『満天』系の種子を群馬の生産者の高澤さんに託され、高澤さんが種を蒔かれました。
去年、初めて高澤さんのハウスへご挨拶へ伺った際に、このROKAさんからの種の選抜も重要事項でした!
そこで私が選抜したのが、✥ Luxury selection ✥の平塚さん育種の『心音-小輪bule-』です。
道のりが長くなりましたが、ここで『アヴィーナ・クラシック』の親株との出会いがありました。
実はその親株を選抜したのは、私ではなく、同行したtef*tef*のスタッフでした^^
去年はオレンジ色の覆輪で、フリルはほとんど出ておらず、スタッフに見せられた私は心が揺れず、
「私の好みでない!」と言い放ったそうです(笑)
でも同行スタッフは違う分野ではありますが10年のブリーダー暦があり、
全体のお花としての美しさから選抜する私と違い、↑の写真のように際まで入ったこのブロッチの大きさにとても惹かれたようで
「どうしても残して欲しい!」との事で、tef*tef*の選抜種にノミネートする事にしました。
もし、あそこで私の独断の感性のみでパスしていれば、今ここに『アヴィーナ』は存在していないかも知れないのです。
その苗を群馬から、鹿児島の庭人さんへ送っていただき、庭人さんに種の採種と来年の育苗を依頼致しました。
でも!
その配送中に大きな事故にあい、庭人さんの元に届いた株はダンボールが潰れ、ぺっちゃんこ・・・
いくらでも同じモノがある品種ではなく、世界に一株しかないお花達には配送のリスクはとても高いのです;;
庭人さんも親株のパンジーを見て『これは桜子さんが選んだのか?これは好みではないだろう??』と不思議に思われたそうです。
『間違いかな?』とまで思われ種取も迷われたそうですが、依頼品の中に入っているのだからと
潰れてしまった世界で唯一の親株を庭人さんが仕立て直して下さり、種を採り命を繋いで下さいました。
そんなにも、親からは素人では想像出来ないくらいに進化して今年咲いてくれているのです。
この子達は全て、群馬で出会ったあの『たった一株』の親株から生まれた子達です!!!
ここでも『アヴィーナ』の凄い生命力を感じずにはいられません!!!
ROKAさんは作品名として『高天原-たかまがはら-』と名付けられました^^
tef*tef*では商品名として私が名付けさせていただきました。
いつもはインスピレーションですぐに思い付くのですが、今回は数日悩みました><
思い浮かべたイメージは『深海』
覆輪のグラデーションが海水に差す波打つ光に見えたのです。
そして女神のような神々しさ。
そのイメージから『深海:abyss アビス』×『愛と美の女神:Venus ヴィーナス』
この二つを合わせた造語の『アヴィーナ』にクラッシックを加え。
『Avenus.classic -アヴィーナ・クラシック-』として✥ Luxury selection ✥に加えさせていただきます^^
このパンジーは、ずっと私が求めていた絵画に描かれるようなクラシックなパンジーそのものです。
そして、全てがパーフェクト!!!
花色はベルベットのような深い深いお色で、パンジーの大きさがあるからこその迫力があります!
去年にはほとんどなかったフリルが強く出ており、
花裏のマットなパープルとリバーシブルになっていて、そのフリルの強さがその裏側を見せてくれるのです。
ぜひ、上からも見ていただきたい!
お花も素晴らしいですが、その品質も素晴らしいのです!
パンジーはビオラより枝数が少ないので、伸びるイメージがありますが、茎間もギュッと絞まり、
花首は短めで全体的なバランスもパーフェクトです!
大きなお花のパンジーにしては花数も多そうで、蕾がどんどん上がってきています^^
花びらもとても強く、少々の寒さではビクともしないと思います^^
庭人さんからも『花びら、葉っぱ、根の強さ、全てをクリアした素晴らしいパンジーだ!』と太鼓判をいただいております!
(庭人さんのBlogの『アヴィーナ』の記事はコチラ⇒http://ameblo.jp/kaorigusa-1020/entry-11749677219.html)
たくさんの人の繋がりがあり、たくさんの奇跡が重なり、
そして今年にこの姿で生まれてくれた事が本当に奇跡のように感じてなりません。
今年は進化を見るために少量だけの育苗ですので、100株ほどしかございません。
親株以外は全てtef*tef*からガーデナー様にお届けさせていただく事となりました^^
同じ花から採った種でも、かなり色んなお顔にバラけてしまう育種の世界の中で、
100株ほどの育苗の中で、たった1株だけは違うお顔で咲いてましたが、
残り99株は立派に覆輪を持ったとても高い固定率で開花してくれています!
『そんな事があるの?!』と疑ってしまうほど・・・!
庭人さんはたくさんの種を去年に既に採種して下っており、
来年度はたくさんのガーデナー様にお届けしていただけるよう、もうお願いしております^^
今年は少数となり、お一人様一株限定の販売となりますが、このロマンチックな物語と共に
大切に愛していただければ、育種家さん、生産者さん、そして私の喜びとなります!
感動を与えてくれたお花に心より感謝致します!
SHOPへはコチラ⇒http://shop.teftef.biz/
(NEW SHOPでの運営となっております。)